着物を着ているときに授乳はどうすればいい?

着物を着ているときに授乳はどうすればいい?

着付け教室には、産休を利用して通っている会社員の生徒さんがたまにいらっしゃいます。他にも、お宮参りや兄弟の七五三、幼稚園の入園式など、小さなお子さんを連れて着物を着る機会が意外と多いようです。

そういう機会に着物を着ていながら授乳することはできるのでしょうか。

結論から言うと、着物に慣れていないお母さんが上質な着物を着て授乳する方法と理由をご説明します。

着物を着ながら授乳する方法は二つ。

  1. 前身頃(着物を着たときに前になる部分です)の襟をがばっとはだいて授乳
  2. 身八つ口(みやつくち。八つ口ともいいます)の隙間の空きから授乳

1は着物の下着である肌襦袢や長襦袢、着物、帯まで、ほぼ大多数の人は前身頃の襟、おはしょり、裾まで着崩れてしまうでしょう。なので、この方法で授乳した場合は再度着付けをする必要があります。

2の身八つ口というのは袖から脇の下にある着物の空き部分のことで、女性と子供用の着物にあります。浴衣や着物の下着(肌襦袢、長襦袢)にもあります。

女性や子供の体形は妊娠や成長などによって変化が大きいこと、また女性の体は丸みを帯びていて直線ではカバーしきれないことから、体にぴったり合っていない直線でできている着物でもある程度調整できるように作られている部分です。着付け時には身八つ口から手を入れて着物や襦袢を引いてしわを伸ばし、整えることで、きれいに着ることができます。他にも着崩れたときには身八つ口から襦袢や着物をひっぱって襟元や前身頃をきれいに直すことができます。

私は上の2つの理由から、2の身八つ口からなら授乳できると思いました。実践した結果は・・・着物での授乳に慣れない私にはやっぱり難しかったです。

まず身八つ口の空きそのままでは着物も襦袢も空き部分が少ないので、着付け時よりも広げる必要があります。着物は引っ張って帯から身八つ口から出せばいいのですが、襦袢の空きが小さいものが多いです。その場合は、襦袢は着る前に予め切ったり糸をほどいたりして身八つ口を広げておく必要があります。

開口部を広げたら次は授乳ですが、普通の洋服でもミルクが服の周囲に付いてしまうことがあります。着物でも同様で、襦袢や着物そのものにミルクが付いてしまうことがあります。

正式な場所での着物はほぼ正絹で作られています。正絹の着物は自分で洗濯できないのでクリーニング店の染み抜きコース行きですので十分注意が必要です。授乳が終わったら、着崩れている部分を直しましょう。

着物を着ながらにして授乳は決して出来ないわけではありません。ただ、準備や対策が必要です。

着付けをしてもらうならば事前によく着付け師さんと相談しましょう。式などの開催場所近くに着替える部屋を取って、着ている時間をなるべく少なくすることも出来ます。他にも着物の襟や身八つ口にハンカチなどを挟んでミルク汚れを防止したり、ミルクが付いても洗えるように洗える素材で出来た着物を選ぶと良いでしょう。

せっかくのお子さんの晴れの日、着物で迎えるとお母さんの気持ちも晴れやかですね。

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